平成２５年度

尾花沢市社会福祉協議会事業計画

基　本　方　針

　今日の不安定な経済情勢は、長引く景気低迷と雇用情勢の悪化に伴い、生活格差の拡大やワーキングプアなどの新たな貧困問題とともに、いじめや虐待、孤独死などという痛ましい事件も増加傾向にあり、家族や地域とのつながりも希薄化しているなど深刻な福祉課題が増えつつあります。

　このような状況の中、尾花沢市社会福祉協議会においては、生計や困りごとに関する相談事業や福祉貸付資金の貸付事業の重要性が再認識され、また住民福祉活動の原点であるボランティア活動の推進、および地域内のたすけあい活動である福祉ネットワーク（福祉隣組）づくりの重要性も再評価されており、これまで以上に社会福祉協議会の役割が重要となってきております。そのため、これまで培ってきた住民主体・住民参加による地域福祉活動を、関係機関・団体とより一層連携、協力しながら、今年度も推進してまいります。

　また、介護保険サービスを中心とした在宅福祉サービスの充実に努めるとともに、社会福祉協議会として今後の地域福祉をどう進めるかの地域福祉活動計画づくりにも着手し、福祉関係者を代表する策定委員の皆様だけでなく、役員・評議員の皆様からも意見等をいただき十分検討しながら、より良い計画づくりに努めます。

重　点　目　標

１．地域内の福祉ニーズを的確に把握し、多様な困りごと心配ごとの解決を図るための相談機能の強化を図るとともに、住民のニーズや要望を地域福祉活動計画に反映していきます。

２．たすけあい活動である福祉ネットワーク（福祉隣組）ならびにボランティア活動の推進をより一層図り、住民主体・住民参加による福祉のまちづくりを進めます。

３．介護保険制度・障害福祉制度の理念に対応した各種介護サービスの充実を図り、利用者本位の質の高いサービス提供に努めていきます。

４．福祉サービスの仕組みや利用方法を、分かりやすく住民の皆様に提供できるよう、広報・啓発活動をより一層充実していきます。

５．福祉体験学習や各種研修事業を通して、福祉活動に参加しやすい環境づくりをより一層進めます。

６．地域内の住民の皆様の親睦・交流を深めるための交流促進事業に取り組み、いきいきサロン「なかよしお茶のみ会」事業の拡大に取り組んでいきます。

７．これからの福祉のまちづくりをすすめるための地域福祉活動計画策定に取り組むとともに、社協の組織としての基盤強化も計画的に図っていきます。

平成２４年度

社会福祉法人尾花沢市社会福祉協議会事業報告

少子高齢化の進展、家族機能の変化など社会情勢も大きく変化しているなか、いまだに停滞している経済状況の影響による雇用不安・生活不安が深刻化しており、様々な問題が現れてきております。

　このような状況のなか、尾花沢市社会福祉協議会は基本理念である、健常者も障害などのハンディを持つ方も、すべての人々が共に地域社会のなかで生活できることが、人間社会の本来の姿であるという「ノーマライゼーション」の考えに立ち、住民、ボランティア、福祉団体、福祉施設、行政、各関係機関団体の協力を得ながら、地域福祉の向上をめざして事業を展開してきました。

　「いきいきネットワーク事業」においては、地域内でのたすけあい活動である小地域福祉ネットワークづくりの推進あるいはボランティア活動への支援、また障害などのハンディをもつ方々の福祉活動・社会参加への支援など、住民主体、住民参加による福祉のまちづくりを積極的に進めてきました。また、尾花沢市除雪ボランティアセンターを立ち上げ、３年連続の豪雪に見舞われた際にはボランティアの受け入れや対象世帯への派遣・調整の際も重要な役割を担ってきました。さらに、豪雪時における要援護者に対する福祉協力員による除雪活動や、安否確認の訪問や見守りも欠かせない活動でありました。

　また、介護保険事業であり、また障害福祉サービスでもあるホームヘルパーの派遣事業、巡回入浴サービス事業、デイサービス事業のより一層の充実にも努めてきました。この他、介護が必要な方がサービスを迅速に利用できるためのケアプランの作成（居宅介護支援事業）なども各種福祉サービスと連携して、住民誰もが健康で安心して暮らせる福祉のまちづくりを進めてまいりました。

このほか、在宅の介護をより強力に支援し、あらゆる福祉相談に応じる地域包括支援センターの運営や介護認定のための訪問調査、家庭介護者の交流事業にも積極的に取り組みました。